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チェスのオープニングは理解か暗記か

理解と暗記はどちらも必要ですが、足りないときの失敗は異なります。自分に欠けている方を見分ければ、次にすべき練習が分かります。

誤った二択

「暗記せずに理解しましょう」。何度も目にする言葉で、これだけで答えが出たかのように語られがちです。

しかし、理解と暗記は二者択一ではありません。足りないときの失敗も、補う方法も異なります。どちらかが欠けたレパートリーは、もう一方だけでは直せません。

暗記 理解 丸暗記 手順が変わると 崩れる 準備万端 理想形 初心者 どちらもこれから 即興型 持ち時間を浪費する 毎局
相手が手順を変え、その後20分考えても、この4タイプのうち対応できるのは一つだけです。

理解のない暗記で得られるもの

暗唱できても使えないラインです。

最初に相手が外れるまでは通用しますが、そこで完全に崩れます。同じ指し手を違う順番で指されたり、5番目に多い応手を選ばれたりすると、覚えた手順と一致しません。ポジションを理解している人より少し不利になるだけではありません。持ち時間と自信を使った分、何も勉強しなかった人より不利になることさえあります。

意味と結び付いていない手順は、時間がたつとすぐ記憶から消えます。その理由は、 チェスオープニングを忘れる理由 で解説しています。

暗記のない理解で得られるもの

毎回ゆっくり考えれば解けるポジションです。

こちらは暗記だけよりはるかにましで、上達中の多くのプレイヤーがこの段階にいます。見覚えのある形へ到達し、大まかな方針も分かっています。しかし、すでに知っていた内容を盤上で組み立て直すために12分も使ってしまいます。

代償は持ち時間です。準備が最も確実にもたらすのは、より良いポジションではありません。同じポジションへ30分多く残して到達できることです。理解だけでは、その時間は得られません。

なぜ両方が必要なのか

理解は暗記を定着させます。 理由と結び付いた指し手には、思い出すための手掛かりがあります。リストの4番目として覚えただけの指し手には、手掛かりがありません。

暗記は理解を素早く使える形にします。 指し手をすぐ思い出せれば、理解を一から組み立て直す時間が、そのまま持ち時間として残ります。

別々の学習法ではなく、一つの知識が持つ二つの性質です。適切な学び方なら、両方を同時に育てられます。

どちらが不足しているか

簡単に診断できます。

チェス盤の前で何も思い出せません。 暗記が足りません。さらに読むのではなく、間隔を空けた想起練習が必要です。

指し手は分かっても、その後の方針が分かりません。 理解が足りません。ラインを増やすのを止め、その先のミドルゲームを一晩かけて調べましょう。

トレーニングでは分かるのに、実戦では分かりません。 厳密にはどちらの不足でもなく、条件の違いが原因です。詳しくは、 トレーニングと実戦の成績が一致しない理由 で解説しています。

手順が変わると、ラインを思い出せません。 理解が足りないことによる、トランスポジションの問題です。

両方を同時に構築する方法

指し手より先にプランを学びます。 暗記を始める前に、そのポジションで何を目指すのかを一文で書きましょう。

読み返さず、思い出せるかを試します。 ポジションを見て、自分で指し手を答えましょう。読み返すだけでは、見れば分かるようになるだけです。

評価値ではなく、理由を注釈に残します。 理由が分かれば、忘れても指し手を組み立て直せます。具体的な方法は、 自分のオープニングラインに注釈を付ける方法 で説明しています。

Chess Prep Proのスマートトレーニングは、この組み合わせを軸にしています。ポジションを表示して指し手を待ち、回答後にその理由として自分で残したメモを表示します。

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